「鵞足炎（がそくえん）」の原因についてお話しします。膝の内側が痛むこの症状、スポーツをしている方や日常的に膝を酷使している方に多く見られます。鵞足炎を理解し、予防や改善に役立ててください。

鵞足炎とは？

鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が起きる状態です。鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉が膝の内側で集まる部位で、その形が鵞鳥の足に似ていることから名付けられました。この部分に炎症が起こると、膝の内側に痛みを感じるようになります。

鵞足炎の主な原因

1. 膝の過度な使用
   ランニングやジャンプなど膝を繰り返し使う動作は、鵞足部分に大きな負担をかけます。特にスポーツ選手や運動量の多い方は、膝の柔軟性が不足していると負担が集中しやすく、炎症を引き起こします。
2. 筋力バランスの乱れ
   大腿部や臀部の筋肉のバランスが崩れると、膝関節に不均等な力がかかります。この影響で鵞足部分が引っ張られ、炎症が発生しやすくなります。
3. O脚やX脚などの膝の歪み
   膝のアライメント（配置）が崩れることで、鵞足に余計な負荷がかかります。特にO脚やX脚の方は注意が必要です。
4. 柔軟性の低下
   筋肉の硬さや関節の柔軟性の不足は、膝周りの筋肉や腱に過剰な緊張を引き起こし、炎症の原因になります。
5. 姿勢の悪さ
   不良姿勢や歩き方の癖も膝の内側に負担をかける原因となります。特に長時間同じ姿勢でいることや、偏った歩行動作が影響します。

まとめ

鵞足炎は膝に過度な負担をかける生活習慣や運動習慣から発生します。接骨院では、炎症を和らげる治療だけでなく、筋力バランスの改善や柔軟性の向上をサポートすることで、再発を防ぐ施術を提供しています。膝の痛みを感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。